GA4と検索意図から考えるホームページ改善 ― ホームページ運用代行養成講座 第3回の学び
栃本さん主宰、「ホームページ運用代行パートナー養成講座」第3回では、Googleアナリティクス4(GA4)やサーチコンソールを活用した改善アプローチ、そしてローカルSEO対策の具体戦略について学びました。
私自身Web制作会社出身、ということもありGA4には慣れているとはいえ、
「何をどう見るか」が明確になると、改善の優先順位が一気にクリアになるなと感じました。
第3回はより実践的な知見が詰まった回でした。
GA4で見るべきポイントとは?
講座の中で最も印象に残ったのは、GA4の活用ポイントです。
Web集客における分析において、どこから来ているか?
という視点は非常に重要です。
講座の中で以下の発見がありました。
- Bingからのアクセスは、Webリテラシーが低めの層に多い(Edgeユーザー)
- Yahoo!検索は、インターネット黎明期から使っている層が多い。女性の方も多い。
- Webページの閲覧時間や回遊率から、エンゲージメントの高いページを見抜ける。
エンゲージメントとは何か?
エンゲージメントと聞くと、私自身は「意欲」「温度感」といった
少し抽象度が高めの認識だったが、エンゲージメントの定義をしっかり確認することができた。
「1セッション」の定義(エンゲージメントセッション):
- 2ページ以上閲覧
- 10秒以上の滞在
しかし、こうした指標は、月30アクセスといった少ないアクセス数ではなく、
ある程度の母数(目安:500/月)があってこそ効果的な分析が可能になります。
それでも、月227セッションで月10〜12件の問い合わせが発生する事例も紹介され、数字だけで判断せず「反応の質」を見る大切さも学びました。
ローカルビジネスにおけるキーワード分析
ここでは、Webページはどの地域から閲覧されているのか、について指導を受けました。
地域性をGA4ではどのように分析するのか?
- GA4内の「ユーザー属性の詳細」から地域性を確認することが可能
- ただし、大阪のアクセス増加は位置情報のバグの可能性あるので要注意。
サーチコンソールではどのように分析するのか?
また、サーチコンソールでは、
クエリ(検索ワード)とアクセス数上位のページのセットで考えます。
確認すべき箇所は、CTR(クリック率)が10%を超えているページです。
稀に18%を超えているような異常値を叩き出しているページがありますが、
原因を深堀ってみますと、検索結果ページでGBP(Googleの口コミ)や広告が表示されているない為、ページのクリック率が高くなっております。
Webサイト制作!何から手を付けるべきか。
成果につながるページ作成の優先順位
講座では、「ブログを書くこと」だけに注力してはいけない理由も明確に。
優先順位の高いページとは?
結論、成果に影響を与えるページから改善!(例:トップページ・固定ページ)
その他ポイントとしては、
- メインビジュアルはCanvaでOK
- 作成後は即インデックス登録
- リクエスト常に競合サイトと比較し、検索意図に合っているかを確認
特に重要な数字:
CV数(メール・電話)
指名検索数(これがSEOの“ゴール”といって過言ではないとのこと)
多くの方が「記事を上げればOK」と考えているが、
気を付けなければならないポイントが
足を引っ張る記事は非表示にする判断も必要であることが大事とも話していました。
オリジナリティコンテンツを作成における、AI活用
コンテンツ制作における生成AIの活用法にも、以下の注意点が共有されました。
- AIに丸投げしない
- ヒアリング音声 → Notta(ツール)で文字起こし → ChatGPT等で整形
- 必ず20〜30%はオリジナルの要素を加える
- クライアントチェックは必須
このプロセスによって、SEO評価の高い「信頼できる一次情報」に仕上がるという視点は、
Webページに記載するコンテンツの他にも、
広告媒体のライティングやSNSの投稿にも活かせそうです。
おわりに
第3回講座では、GA4やサーチコンソールといったツールを使用したアクセス分析と改善の実践的視点が豊富に詰まっていました。
今後のホームページ運用において、「なんとなく質が高そうなコンテンツを作る」や「数字だけを追う」のではなく、明確な戦略と意図をもって改善に取り組んでいきたいと思います。